日々雑草~~ 40代脱サラ女HANAの家計、健康、美容オンライン

40代、脱サラして自由になる決意をした女。雑草のごとくしなやかに強く生きたい!お金のこと、健康のこと、スキンケアのこと、そして時々育児のこと、ありのまま綴ります。

不妊治療と甲状腺機能低下症治療の両立、思いがけない落とし穴がありました。~私の場合~

前述のように、私は、不妊治療が甲状腺の病気発覚のきっかけでした。

不妊治療専門クリニックから紹介され、初めて伊藤病院を訪れた際、血液検査の結果、「甲状腺機能低下症」と診断され、チラーヂンSS1錠/日の内服を処方され、また、不妊治療は継続してよいと初診時に言われました。

甲状腺の腫瘍は、経過観察してよいもので、不妊治療に影響しないとのことでした)

 

そこで私は、チラーヂンを飲み始め、同時に不妊治療専門クリニックにストックしていた2つ目の凍結胚盤胞を子宮に迎える準備をはじめました。

 

しかしどういうわけか、チラーヂンを飲み始めると、脈が上がり、食欲が増進して、いくら食べてもお腹が空く、またたくさん食べているのに痩せていく、吐き気もしてきました。そして体調の変化からか、気分もかなり落ち込んでいました。

(今思うと、きっとチラーヂンが効きすぎたせいだと思いますが、当時はまったく何もわからず、そんなもんかと思いました)

そんな中で胚盤胞の移植に向けて不妊治療クリニックに通院し、数年ぶりのエコー診察を受けると、なんと一人目出産の際に受けた緊急帝王切開による傷跡(瘢痕=はんこん)が存在し、この瘢痕が溝となり子宮内の分泌液が溜まり、受精卵が子宮にたどり着いても、溝に溜まった分泌液により流され、しっかりと着床できない可能性があるというショッキングな事実が判明しました。

高齢(当時41才)でもともと妊娠しにくいうえ、この瘢痕があるから、かなり妊娠はしにくいとクリニックの先生に言われました。

少しでも良い子宮環境になるよう、移植の直前に子宮の瘢痕に溜まった分泌液を針で吸い取ってから移植することが決まりました。

 

移植は無事スケジュール通りできました。針で子宮の分泌液を吸い取る計画があったが、その周期は分泌液が溜まっておらず吸い取る必要もなく、スムーズな移植でした。

 

しかし移植当日も、心臓パクパク、なんと心拍数は100/分で、体調も良くなく、「とにかく頑張る!」の一心で頑張り切ったことを記憶しています。

 

結果は、着床せず。すごくショックでした。4年近く、クリニックに預け、「寂しい思いをさせてごめんね、ママはもう少しでお迎えに行くからね、大好きだよ」と毎日心の中で声をかけていたのに、、、本当にショックでした。長男の世話を一生懸命しながら、しばらくは自分を責め続け、思い出すと涙をしていました。

いま思い出しても、「ごめんね」と心の中でつぶやく自分がいます。

 

移植の結果が分かった後ですが、甲状腺の診察に行った際、衝撃なことがわかりました。

私の体が、甲状腺機能低下症から一転、亢進症の症状が出ていたというのです。

原因は不明(チラーヂンの服用ではないとのこと)、低下症の患者に時々見られる過程で、一旦チラーヂンの内服を止めて、1か月後に再度採血して値を見ることに。

 

1か月後に伊藤病院に行き、採血検査の結果、甲状腺の値が正常を保っていました。チラーヂンの内服を止める、しかし低下症の患者に時々見られるこの値の変化は、多くの場合、その後また低下症に戻るとのことで、引き続き数か月後の診察で見ましょう、とのことになりました。

ちなみに、そこから3年以上経ちますが、まだチラーヂンを飲んでいません。

 

このように、私の不妊治療は甲状腺の病気の発覚と治療の開始に伴い、終了を告げました。

 

少しずつ甲状腺の病気への知識を増やしてきた今、当時のことを思うと後悔の念を強く抱きます。もし自分で甲状腺のことをもっと勉強して、勇気を出してチラーヂンを止めたら、どんな結果だったのだろう?と思わずにいられません。

 

甲状腺ホルモンと妊娠の関わりが本当に深いのです。妊娠を考えていてなかなかできないなと思っている女性の方がいたら、念のため甲状腺機能をチェックされたらよいかもしれません。そしてもし甲状腺の疾患があるとわかったら、少しでも疑問に思ったら、理解・納得できるまで医者に質問したほうが良いでしょう。私の苦しい経験からの助言です。