細胞診を受けることに。そして診断結果は、「甲状腺乳頭がん」
確かエコーの画像を見せられた時だったと思いますが、細胞診を勧められました。
「念のため」と先生がおっしゃっていました。
※当時はあまり深く考えなかったのですが、(あとで読んだ院長先生の本によると)エコー画像でだいぶ見当がつくみたいで、細胞診というのは確証を得るためのものだったのでしょう。
予約した日に病院に行きました。
細胞診を受けた後、結果連絡のための自分宛の封筒を書いて提出しました。
この細胞診は、当時はさほど気にならなかったような記憶がありますが、
今、こうやって書いていると、その時の光景が浮かんできて、なんだか複雑な気持ちです(笑)。
細胞診は、麻酔なしで行われました。
ベッドに仰向けで寝て、注射針のような細い針でエコー画像を見ながら患部を吸引し組織を取る形。先生が行いやすいよう、確か首の下にタオルか何か敷いてありました。
私の場合、5mm前後と小さいことで1回目は取れず、2回針を刺しました。
穿刺の時は圧迫痛というか、鈍痛があったが、我慢できる程度でした。
穿刺後はしばらく鈍痛が続きましたが、いつの間にか気にならなくなりました。
注射と同じように刺したところは自然に塞がるとのことで、当日の夜の入浴も大丈夫です。(念のため伊藤病院のHPを確認しました、やはりそう書いていました)
複雑な気持ちで病院を後にしました(笑)
そしてうろ覚えですが、2週間後くらいでしょうか。
結果が自宅に郵送されてきました。
封筒を開けてみると、極めて淡々と、
1.5行で、診断の結果は甲状腺乳頭がんであることが書かれていました。
そして時間のある時に来院してください、ともありました。
動揺しました。
まずは、「がん」の文字に大きな怯えを感じました。
同時に、あまりにも淡々とした診断書、もちろんですが感情の欠片もない文面に、大きなショックを受けました。
診断書を見てすぐに病院に電話しました。趣旨を説明すると、医者の先生につないでくれました。
その先生は、甲状腺乳頭がんは非常にゆっくりと進むし、私のように1cm以下の場合、手術ではなく、経過観察している方も多いよ、のような話を、とても穏やかな口調で話してくれました。
電話を終えて、だいぶ落ち着きを取り戻しましたが、数日はやはりとても落ち込みました。
(続く)